私たちの活動目的をより明確にするために、「続き読み講談★のこし隊」に名称を変更しました。
大阪発「続き読み講談★のこし隊」サイトへようこそ!
ここには続き読み講談を知るのに必要な情報が全部詰まってまっせっ
あんたも、伝統芸能 続き読み講談を応援してみぃへん?
講談はおもに武将や偉人の話しなど、歴史にちなんだ物語を、講談師が美しい日本語で自ら調子をとってとうとうと読み上げる一人芸です。
釈台を置き、張扇や拍子木などを用いて演じます
釈台を前にして座り、釈台には張り扇、手ぬぐい、扇子、拍子木などを置き、軍談などを読むときは、さらに本をのせて読み進めます。和紙で作った張り扇でパシャ・パシャと釈台をたたき、読む調子をとったりもします。
特に戦いの場面では「修羅場読み」というリズミカルな読み方をするのが特徴です。慣れないうちは、何を言ってるのか聞き分け難いかもしれませんが、焦らずに張り扇の音とともにゆったりと聴き流してみてください。何度か聴いているうちに、リズムがつかめるようになり、内容が聞き取れるようになると、場面の情景が鮮やかに浮かんでくるでしょう。この修羅場読みこそが、他の話芸と講談が区別できる特徴であり、醍醐味です。
諸説ありますが、江戸時代初期に赤松法師が徳川家康の前で「源平盛衰記」や「太平記」などの軍記文学を講じたのが始まりだといわれています。このように軍記物を中心として成立した背景からは、歴史から教訓を学ぶ「耳学問」として伝承されてきたことがわかります。
江戸時代半ばから後期になると、軍談のような堅い歴史物だけでなく世相風俗を題材にしたり、講談師が史実や時事に基づく物語に大胆なフィクションを取り入れたり、物語の内容に関連した豆知識やエピソードを自由に挿入し、奥行きを深めた楽しめる講談を読むようになったので、「講釈師、みてきたようなウソをつき」といわれるようになったのでしょう。
太閤記
小六と藤吉郎第1表紙
昔の講釈小屋
講談 - Wikipedia
◆軍談 源平盛衰記、太閤記など戦(いくさ)や武将の物語
◆お家騒動 伊達騒動など
◆仇討物 曽我物語、赤穂浪士など
◆世話物 河内山直侍、お富与三郎など
◆政談 徳川天一坊など
◆白浪物 鼠小僧、雲霧仁左衛門など盗賊の物語
◆侠客伝 清水次郎長、幡随院長兵衛など
◆怪談物 四谷怪談など
社会事象を題材にして、史実に基づいた物語を読み上げるだけでなく、ニュースキャスターのような視点からリアルタイムにとりあげる時事ニュース的な演目も講談の重要な領域となっています。
また、日本だけでなく、海外の伝記や音楽、例えば日本の歌舞伎や文楽などとのコラボ、オーケストラも管弦楽団のみならずジャズやシャンソンともコラボするなど、観客が心地よい話芸として講談を受け入れるジャンルは広がっています。
二代目旭堂南陵
かつて上方にはあちこちに常設の講談席があって、続き読みの講談を聴く人で連日のにぎわいだったそうです。
父は、長子と20も年の差のある9人きょうだいのおとんぼ(末っ子)だったので、実際に私たちが祖父(二代目旭堂南陵)の講談を直に聴く機会はありませんでした。
それでも、時折祖父や伯父(三代目旭堂南陵)が書いた読み物に目を通したり祖父の講談テープを聴いたりする父のそばにいたので、小さい頃から「講談」という話芸があることは知っておりましたし、人生の折り返し点を過ぎた頃には、伯父の講談を聴きにも行ったものでした。
祖父の十八番は、「太閤記」で、その後に続く「関ヶ原軍記」「難波戦記」等をよく読んだそうです。
これらの軍談は、どれも1回では「読み切れない」長編大作ばかり。
歴史スペクタクルの世界にひとたび足を入れると、ワクワクしてきて聴く人の想像力がかきたてられます。
おそらく、こういう「続き読み」の講談が魅力的で面白いかどうかは、史実をベースにしてフィクションからませ緩急つけてテンポよく朗々とした張りのある声で読む講談師の力量と懐の深さに負うところが大きいのでしょう。
いくら熟練して優れた講談師でも、スケールの大きい読み物を演じない限り、その魅力を十分発揮できないのではないかと思うようにもなりました。
祖父(二代目旭堂南陵)と私と妹
緑内障を患い視覚に頼らず目をつぶっていても楽しめる講談の「太閤記」を、物語の最初から終わりまでを聴いてみたいという家族の希望を叶えようとしたことが、私たちの活動の原点です。
何はともあれ、まず、長編軍記物を続き読みしてくれる講談師が見つかるかどうか…これが一番の問題でした。
幸いにも、上方には「続き読みの講談会」を1997年6月から休まず続けてこられた旭堂南海さんがいはったので、音源収録のお願いをさせていただいたところ、快諾をいただけたのでした。(この時はほんま嬉しゅうございました!!)
こんなわけで祖父が得意にしていた「太閤記」や「難波戦記」などの長編の講談が、甦ることになりました。
実際に収録活動を始めてみると…これが、面白いねん!!
回を重ねるごとに面白さが積み上がっていく感じ。
「これは独り占めしたら、あかん!」と思うようになって、
長編続き読み講談の面白さをもっと広く知ってもらう活動も併せてすることにしたのです。
これが、続き読み講談★のこし隊結成のいきさつです~。
しかし、現代はビジュアルの時代…。ウォークマンの時代ならまだしも、イヤホンはつけていても注視しているは手のひらのスマホの映像です。なかなか広めるのは難しいかもしれません。
せやけど、面白いもんはおもしろい!
じっくり時間があるときに聴いてもらったらええやん!!
…ということで、このホームページを開設いたしました。
続き読み講談★のこし隊ロゴも作りました。
左のお城は、秀吉時代の大坂城の復元図などの資料から作成したのもで、今の大阪城とは少し違います。
戦国武士は、兜の前立をみればお分かりいただけますね。「真田幸村」をイメージしています。
「難波戦記」
収録CD
「日本号、又兵衛へ/
ニセ幸村と本物の名刀」
収録CD
第13回目は、太閤記はひとまずお休みし、
旭堂続き読みの原点「祐天吉松」(世話物)の世界をご紹介いたします。
え〜??そんなお話しらないけどぉ〜・・・ですよね。
だから、新しくて面白い!!!
第13回目は、7月21日(土)です!
「旭堂南海の祐天吉松」ぜひお越しください。
開催日 | 内 容 | 参考資料など |
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続き読み「上方講談 難波戦記」を10倍楽しむ極意 講談2席と軍師真田幸村が活躍する「難波戦記」の歴史解説でした。 | ![]() |
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冬の陣クライマックスから和睦までの名場面 冬の陣合戦アラカルト〜恵多ヶ崎砦の合戦から本町橋の夜討ちまで〜 | ![]() |
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幸村どうなる?家康どうなる? 上方講談「難波戦記」のスーパーヒーローは、幸村と木村重成です。旭堂南海さんには、最期を覚悟した合戦前の重成と妻きぬのくだりを抜き読みしてもらいました。 | ![]() |
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真田三代記と真田丸 難波戦記で活躍する幸村は、講談真田三代記では、実は一番最後の主人公。謎の軍師山本勘助とからむ幸隆が前編、家康など有力大名を手玉に取る昌幸が中編、そして、幸村が後編というわけです。 | ![]() |
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難波戦記vs.真田丸(人物編) 難波戦記前半のキーパーソン 片桐且元 | ![]() |
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難波戦記(大坂の陣) ベストセレクション 旭堂南海さんに、難波戦記から三席抜き読みしていただきました。 |
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開催日 | 内 容 | 参考資料など |
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南海さんの「太閤記」が始まります!
木下藤吉郎前編の概説と南海さんの抜き読み二席 ・「藤吉郎とねね、間違いの結婚」 ・「桶狭間の決戦前夜」 |
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旭堂南海の「太閤記」:ペテン編!! 木下藤吉郎のペテンの法則解説と たっぷり1時間の生講談「槍術指南番 と藤吉郎。長短槍試合」 |
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夏休み特別講談セミナー『大坂城の男たち』~実録研究のオーソリティ 高橋圭一先生をお迎えして~ 1 部 高橋圭一先生のお話 『大坂城の男たち』 2 部 旭堂南海さんの生講談 『秀頼・幸村、薩摩行き』云々 3 部 高橋先生と南海さんの対談 |
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旭堂南海の『太閤記:木下藤吉郎 後編』に突入です! ~ライバル明智光秀の出現で、藤吉郎は新たなステージに~ 第1 部 『太閤記よもやま話』 第2 部 生講談『美濃斎藤家攻略:墨俣一夜城』 云々 |
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★初めての懇親会! | 〇講談セミナーに参加された方で懇親会への参加も希望された方といっしょに、旭堂南海さんを囲む懇親会をしました。 〇圧巻だったのは、南海さんのバナナ売り!!!あっという間にバナナは完売 (笑) |
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『太閤記の明智光秀を考える?』 明智光秀は裏切者か名君か?講談では、どのように描かれているかを検証しました。 本会初登場の旭堂鱗林さんには「藤吉郎の子守奉公」を、南海さんには、「明智光秀立志編」をたっぷり口演していただきました。 |
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『信長、人生最大の危機!金ケ崎』 ~妹お市の方を嫁がせた同盟者 浅井長政が、突然の反旗!前に朝倉、後ろに浅井の挟み撃ち。信長の運命やいかに・・・~ 前半は、南海さんの信長の上洛のための地ならしや上洛戦についての解説の後、「京都守護職代理の藤吉郎と堺納屋衆」を抜き読みして頂きました。 後半は、世に言う「金ケ崎の退き口」が、講談「太閤記」でどのようにアレンジされているのか?南海さんの講談をたっぷり聴いていただきました。 |
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難波戦記・太閤記・関ヶ原戦記について収録次第アップロードしていきます。パソコン・スマホから時間を気にする事なくお聴きください。
著作・制作 ㈱石津事務所(無断転用禁止)
難波戦記 冒頭
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信玄に「我が眼」と言わしめた男
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難波戦記後日談「豊臣二度目の旗揚げ」
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構成(歴史解説+講談)
講談師:旭堂南海
<販売にあたって>
そもそも販売目的で講談の音源収録を始めたのではありませんが、二代目南陵が得意にしていた軍記物三部作(太閤記・関が原戦記・難波戦記)のすべてを収録するには、とにかく時間がかかることが分かりました。
読んでくれている南海さんにも無理がないよう、じっくり、きちんと音源に納めていこうと思います。そのためには、これから何年かかるのか皆目見当がつかない収録の軍資金も必要です。
そこで、すでに収録を終えた全40回で完結する「難波戦記」並びに講談「太閤記」木下藤吉郎の前編(18話)・後編(22話)の音源をCDに納めて販売させていただくことに致しました。
ご購入をご希望の方は、以下のご購入フォームに必要事項をご記入の上お申し込み下さい。
ご購入の流れ
© 2015 kamigatakoudan★shisetsuouentai
講談師。
1964年4月 兵庫県加古川市生まれ
1989年2月 故・三代目旭堂南陵に入門し南海となる
1989年3月 大阪大学文学部(国文学専攻)卒業
1996年度 舞台芸術新人指定(大阪府)
1997年度 咲くやこの花賞受賞(大阪市/大衆芸能部門)
2009年5月 加古川観光大使に任命される
2010年1月 オーストリア政府招聘によりウィーンで講談披露
2014年 『大坂の陣公式ガイドブック』(大阪府・市)に「難波戦記」を執筆
2015年 続き読み『難波戦記』が、全40巻CDとなる(秀吉没~秀頼薩摩落ちまでの完全版)
2018年 続き読み講談『太閤記』のうち、木下藤吉郎編全40話がCDとなる
南海さんのすごいところ! 続き読みの講談をするために、1997年6月から始めたのが「南海の何回続く会」。 毎月欠かさず開催しているが、すでに20年以上が経過。 こんな地道な講談会を継続できたのは、南海さんの続き読み講談への情熱の証ですね!